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こんにちは
現代の建築物では、当たり前に使われている断熱材。
断熱材が日本で使われだしたのは、大体1970年代頃だそうです。
北海道では、1950年頃から使われていたそうですが、それまで多くの住宅では
無断熱で建物が建てられていました。
断熱材を使うようになり、日本の住宅も随分、冬でも暖かく過ごせるようになりましたが
断熱材の仕組みをちゃんと理解して、きちんと施工できなければ、本来の性能は期待できません。
断熱材が熱を伝えにくくしている仕組みは、以前、ブログでも少しご紹介させていただきましたが
空気の対流も断熱性能を低下させる要因ですが
水に濡れてしまうことも、断熱材の性能を落とす大きな要因となります。
断熱材は、中に含んだ乾燥した空気で熱を伝えにくくしています。
これは乾燥した空気の熱伝導率(熱の伝わりやすさを表す数値)がとても小さいからです。
数値にして0.0241W/m・K。
対して、水の熱伝導率は0.582W/m・K。
これは、大体、ガラスと同じくらいの数値となります。
なので、どんなに断熱材を壁や天井に詰めたとしても、例えば水漏れや結露で
断熱材が濡れてしまった場合、極端な話し、壁や天井に断熱材の代わりにガラスを詰めているのと同じくらいの
熱を通してしまうことになります。
断熱材も決して安いものではありませんし、施工にも手間がかかります。
折角なので、本来の性能が発揮できるように施工したいものです。
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