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『ヒートショック』という言葉をご存じでしょうか。
居室から脱衣室、浴室などへの移動による室温の変化によって血圧が
上下し、心臓や血管の疾患が起こることを言います。
消費者庁調べのデータでは、令和元年時点での年間で自宅や居住施設の浴槽内で
死亡された方の人数は約4,900人(不慮の溺死、溺死を除く)。
同年の交通事故で亡くなられた方の人数の約2倍にあたります。
交通事故死者数は年々、減少傾向にありますが、浴槽内での死者数は
平成20年と比較すると約1.5倍に増加しているそうです。
※消費者庁HPより
ヒートショックでの死者数が増え続けている日本ですが
日本より平均気温の低いドイツは、同じ10万人当たりで比較すると
その人数の割合はおよそ1/23だそうです。
断熱性能の基準が、現在の日本と比べても高いことと
『暖かい住まいは人権である。』という思想のもと
最低室温にも基準が設けられていることが理由として挙げられます。
『勿体ない精神』から暖房費も節約する日本人ですが
少し考え方を改めるべきかもしれませんね。