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造作工事が着々と進む西尾市『田貫町の家2店舗併用二世帯住宅』では
先日、軒下の天井材が施工されました。
今回は杉の羽目板と、木毛セメント板で仕上げています。
木毛セメント板とは、リボン状に細長く削り出した木材とセメントペーストを混ぜて
圧縮成形した建材で、元々は塗り壁の下地材として使用されていました。
ドイツでは100年以上前から使われていて、日本でも関東大震災以降
震災の復興材として輸入され使用されるようになりました。
当時の震災では火災による被害が甚大だったため、燃焼しない建材として
戦中・戦後を通して主要な建材として広く使用され始め
現在、国内では2社で生産されていて
内装、外装問わず素材感を活かした仕上げ材としても使用されています。
今回は素地を活かしてクリア色のシーラーの塗装のみ行うため
木毛の表情が豊かな仕上がりに。
完成後、ポーチ灯やアッパーライトで照らされると
夜間も陰影が美しい魅力的な軒下となります。
西尾市『田貫町の家2店舗併用二世帯住宅』は今年5月頃の竣工予定。
今から楽しみです。
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