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こんにちは。二児の父の鈴木です。
『エアコンの設定温度は何℃にするべきなのか?』と聞かれると
多くの方はきっと『28℃』だと答えるかと思います。
では、その『28℃』はどこから来た数字なのか、皆さんご存じでしょうか。
2005年から環境省が推進している『COOLBIZ(クールビズ)』の中で
適正な室温の目安として『28℃』が設定されました。
労働安全衛生法の『事務所衛生基準規則』では
『室温18~28℃、相対湿度40~70%、室内の気流は0.5m/s以下』と定められており
クールビズの『28℃』はこれらに基づいています。
これは『エアコンの設定温度を28℃にしましょう。』という話しではなく
あくまで室温の目安として『28℃を上限にしましょう。』という事です。
※ちなみに節電とはあまり関係ありません。
実際には、気温や湿度、風速や着衣量など様々な要因によって体感温度は変わるので
無理をしない範囲で室温を管理されると良いと思います。
例えば湿度と風速は体感温度と密接な関係にあります。
上の図は、夏の暑さを数量的に表した『不快指数』と呼ばれる指標です。
『室温30℃、相対湿度70%』の室内は、そこにいる全員が不快に感じますが
『室温30℃、相対湿度50%』の室内では、不快に感じる人数が減ります。
暑い日は扇風機やサーキュレーターをつける方も多いかと思いますが
風速が1m/s増えるごとに体感温度は1℃下がると言われています。
エアコンは優秀な空調設備ですが、他にも湿度や風速のコントロールをすることで
快適性を保ったまま、ある程度節電することもできると思います。
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