imaizumi blog
UA値がいくつ?
良く聞きますよね。
私は、このUA値に疑問すら覚えます。
ここでおさらい、UA値とは?
UA値(外皮平均熱貫流率)とは、
建物の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を
外皮全体で平均した値です。
つまり、熱損失の合計を外皮等面積で除した値で、値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
ここで有名ハウスメーカー各社のUA値を比較してみたいと思います。
1位 一条工務店 UA値:0.28(i-シリーズⅡ)
2位 アイフルホーム UA値:0.30(セシボ極)、0.52(セシボ零)
3位 三井ホーム UA値:0.43(標準仕様)
4位 住友林業・セキスイハイム UA値:0.46
6位 ミサワホーム UA値:0.54(木質系標準仕様)
7位 ダイワハウス UA値:0.55(xevo Σ Grande)
8位 トヨタホーム UA値:0.60(ESPACiO)、0.70(鉄骨ラーメン構造 シンセシリーズ)
9位 積水ハウス UA値:0.60
10位 ヘーベルハウス UA値:0.60
これを見て感じる事、3位の三井ホームくらいまでは、まあまあ凄い数値だとは思いますが、
4位以下は、普通に施工したら出る数値ですね。
それよりも本当にお客さんが、この数値を求めているのか?
わたしは、このことにとても疑問を感じています。
UA値が0.1変わろうが人が気づくレベルかどうか。
答えは、ノーだと思います。
そこにエネルギーを全力で注ぐよりも他に力を入れるべきではなかろうか。
UA値を0.1下げることがお客様にとって本当に良い事なのか?
良いと思ってすることが、オーバースペックになってはいないだろうか?
日本の外皮性能を評価する基準は、熱伝導率だけですからそもそもおかしいのですが、
もっと世界に目をむけて、温度伝導率などを考慮した外皮性能を評価してほしいと思います。
そうした考えのもと、現されるUA値は現時点の数値とは全く違い、もっともっと環境良い、そして体にも良い家になると思います。
現にUA値を下げることは、それだけを考えたらそうも難しい事ではありませんから。
パティスリー・ヒラノさん。
2023.08.24
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