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こんにちは。
来週末の9日(土)、10日(日)に開催される
豊橋市向草間の家の完成見学会。
現在、外構工事と造園工事の追い込みとなっております。
今回、外構工事には『花ブロック』をデザインに取り入れています。
『花ブロック』は、赤瓦と並ぶ沖縄ならではの代表的なデザインです。
その形状は様々で、製造元大手である(株)山内コンクリートブロックさんでは約100種類のデザインパターンがあるそうです。
沖縄では戦前は木造の住宅ばかりでしたが、戦後になり米軍が住宅や軍の施設を
つくるために手動のブロック製造機を沖縄に持ち込んだそうです。
それを見た当時の地元企業が、自社で機械を自作し、沖縄で初めてのブロック製造業者になりました。
亜熱帯気候の沖縄は日差しがとても強かったため、日差しを和らげ、影を作って風を通そうという考えのもと
ブロック塀が広がったと言われています。
最初は、ただ積み上げられただけのブロック壁でしたが、それでは家の中に光が入らないため
ブロックの積み方を変えて穴が見える形にし、強い日射しを遮る一方で、穴から柔らかい光と風を取り入れられるようにしました。
これには、外の景色が入り込む開放感を残しつつ、人の視線も適度に遮断しプライバシーを確保する働きもありました。
さらには、その穴を四角や丸に変えてデザイン性を高めた方がいました。
沖縄を代表する建築家のひとり、故・仲座久雄さんです。
こうして、実用性と美観を兼ね備えた花ブロックが生まれ、広がっていったそうです。
今では、そのテキスタイルのような特徴的なデザインと
視線を緩く遮りながらも光や風をほどよく通す機能性から
本土の建築や外構にも取り入れられるようになりました。
豊橋市向草間の家では花ブロックを用いた塀が作られていますが、やはりとても美しいです。
ご興味があれば、ぜひ見に来てください。