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『広がり』を演出する

2024.06.07

こんにちは。

 

 

 

『広い空間』は、おそらく多くの方が持つ住宅への要望の一つかと思います。

 

 

 

しかし、やみくもに広い空間は

 

 

 

掃除に時間がかかってしまったり

 

 

 

動線が長くなってしまったり

 

 

 

建築費や固定資産税が高くなってしまったりと、それなりにリスクも伴うので

 

 

 

できるだけ床面積は必要なだけ確保して『視線の誘導』や『見た目の錯覚』を利用することで

 

 

 

空間を広く見せる工夫をしながら、私達はお家のデザインをしたりしています。

 

 

 

 

 

 

基本は、視線の抜けを意識して、なるべく線が集中してしまう角をなくしたり

 

 

 

あえて遮蔽物により目線を切ったり隠したりすることで人は奥の空間への広がりを想像し

 

 

 

実際よりも広く感じるという手法を取り入れています。

 

 

 

 

 

 

抜けを無くすと、同じ大きさでも感じ方が変わります。

 

 

 

他に『遠近法の原理(遠くのものは小さく見える)』を利用して

 

 

 

手前に大きなもの、奥に小さなものを配置して

 

 

 

空間に奥行をだしたりします。

 

 

 

私は特に、庭の設計をする際に、この手法を利用することが多いです。

 

 

 

設計士の中では『広い10帖もあれば、小さな10帖もある。』とよく言われるように

 

 

 

同じ面積の空間でも、設計手法によって感じ方が全く変わります。

 

 

 

絶対的に必要な床面積というものは確かにありますが

 

 

 

それらを最小公倍数に抑えることで

 

 

 

コストもメンテナンスの手間も減り

 

 

 

素材や納まりにもこだわれる上質な空間ができるのではないかな、と思います。

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