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staff blog

壁体内結露

2025.01.25

こんにちは。

 

 

 

こちらは先日、結露計算に用いた

 

 

 

WUFIというアプリの画面です。

 

 

 

 

 

 

 

一番下の黒字の欄が、検証した壁を構成する素材です。

 

 

 

左から右に向かって室内側となっていきます。

 

 

 

時間経過と相対湿度の変化に応じて、濃い緑色のラインが

 

 

 

ウネウネと変化します。

 

 

 

相対湿度が80パーセントを上回ると危険ライン。

 

 

 

壁体内で結露を起こしている可能性があります。

 

 

 

最初に検証したのは、一般的によくある壁の構成。

 

 

 

ガルバリウムの外壁と、ポリスチレン断熱材による外断熱。

 

 

 

柱間には、高性能グラスウールを詰め

 

 

 

室内側を防湿フィルムでしっかりと防湿処理した

 

 

 

まさに教科書通りの仕様です。

 

 

 

さすがに冬場は、防湿がしっかりされているお蔭で

 

 

 

相対湿度の危険ラインは上回りません。

 

 

 

しかし、問題は夏季。

 

 

 

 

 

 

冬季と反対で、夏季は、屋外から屋内へ水蒸気が移動するので

 

 

 

防湿フィルムがあることで、壁内の湿度が上昇し

 

 

 

断熱材(グラスウール)の中で結露を起こしてしまっています。

 

 

 

次に検証したのは、私たちが採用している木繊維断熱材による構成です。

 

 

 

防湿フィルムは入れていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

木繊維断熱材の高い透湿性と保湿性によって

 

 

 

一年を通して、壁体内の湿度が80パーセントを上回らないため

 

 

 

ここ、東海地方では、壁体内結露は起こさないことが実証できました。

 

 

 

 

現実的に、特に2階建て以上の建物では、防湿フィルムによって

 

 

 

完全に防湿をすることは困難です。

 

 

 

フィルムの耐久性にも疑問がありますし、性能を保持したまま

 

 

 

後に改装をすることも難しいので、フィルムをなるべく使わずに

 

 

 

結露対策をしていきたいと思います。