staff blog
こんにちは。
昨日と今日の2日間で開催されている
豊川市金沢町の構造・断熱見学会。
この会場のお家で実際に使用されている断熱材は
私たちが標準採用している木繊維を用いた断熱材です。
断熱材は、基本的には内部の無数にある小さな空気によって
熱を伝えにくくしていますが
空気で赤外線などの電磁波は防ぐことができないため
夏の強い日射熱を防ぐことは難しいです。
そのため、冬は暖かい高断熱のお家でも
夏の、特に最上階は、高温になりやすいのですが
木繊維断熱材は、グラスウールなどの他の断熱材に比べて
同じ体積あたりの重量が1㎥あたり180㎏と重いため
熱を多く貯めこみやすい性質があります。
ちなみにグラスウールの場合、現在標準的なもので16~24㎏/㎥程度です。
重い物質は、温めにくく冷めにくいため
夏の日射による熱を室内に伝えるスピードを遅延してくれます。
この性質により、真夏に日中の気温が35℃に至る場合でも
室内の温度は23℃以下にキープすることができます。
温暖化により、年々、夏の気温が上がり続けています。
冬はもちろんの事、夏の室内の温熱環境についても
真剣に考えていくべきだと思います。
兼好法師の格言に
『家のつくりようは、夏をもって旨とすべし。』とあり
最近の高断熱を謳う建築会社では逆に
『冬をもって旨とすべし。』と言いますが
住まい手のことを考えるのであれば、両方必要なのではないでしょうか。
recommend
-
-
木繊維断熱材の防火性
2025.02.05
-
-
インスタグラム
2025.02.03
-
-
公開迫る
2025.02.01
-
-
長期優良住宅とは
2025.01.31