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昨日、豊橋の安久美神戸神明社の儀式殿の「動的耐震診断」の見学に行ってきました
雨漏りなどで老朽化が進んでおり、改修・建て替えを検討するために、
まずはそもそもの耐震性能がどれほどのものかを測定するそうです
結果は、芳しいものではありませんでした
が、この測定方法が面白かったです
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「動的耐震診断」は地面が常にわずかながら揺れている「常時微動」というものを利用する測定方法で、
地面と、建物の2階床との2個所に置いたセンサーで、「常時微動」とそれによる建物の揺れを測定し、
その波形から地震に対する建物の特性を把握するものです
実作業は、センサーを2個所に設置して、パソコンの前に座って測定結果を待つだけです。
2階床に置かれたセンサー。
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この測定方法、全体の把握ができますが、局所的な破壊や白蟻被害等は知ることができないので、
目視等の別の方法と組み合わせて診断をする必要はありますが、
伝統構法のように揺れを吸収する「柔らかい建物」か、現行の耐震基準に則った揺れに耐える「固い建物」かという
建物全体の性質をわずか数回の測定で把握できてしまう、大変面白い測定方法でした
古民家再生の現場で積極的に採り入れられているようです
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今日の毎日新聞のwebサイトに記事が出ていました。
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2016.09.17