imaizumi blog
異形鉄筋の事。
基礎伏せ図の中に書かれているD16って???
SE構法の構造図の中に写真のような基礎伏図があります。
そして、配筋図を見るとD13とかD10とか、D16とか書いてあります。
本日は、このD16の説明です。
この『D』 とは deformed bar(変形した)の頭文字をとってDがつけられています。
つまり、異形鉄筋のことです。
現在の鉄筋を近くでよく見ると
この様に、表面にリブがついています。
昔は、これが異形では無くて丸鋼で、本当につるつるした丸いものでした。
昔と言っても、昭和40年代ごろまでは丸鋼が使用されていました。
1953 年には JIS G 3110「異形丸鋼」が制定されて、1964 年 には JIS G3112「鉄筋コンクリート用棒鋼」 が制定されたので
昭和で言うと、39年ですね。
その時に丸鋼と異形棒鋼が規定されまし た。
で、なんの為に異形鉄筋を使用するのか?
これは、強度に関係しています。
建築用語で良く耳にする『鉄筋コンクリート』まさに基礎などはこのつくりなんですが、
つまりは、鉄筋とコンクリートで形成された構造の事。
このつくりへとても強固なイメージがありますよね。
何故強いかというと、コンクリートって固いですよね。叩いてもなかなか割れない。
では、鉄は?曲げてもなかなか折れないですよね。
という事で、叩いても割れにくい(圧縮力)に強いコンクリートと、
曲げても折れにくくい(引張力)に強い鉄がコラボしたらどうなる?
最強ですよね。
という事で、お互いが弱いところを補い、強いところを発揮する。
これが、鉄筋コンクリート造なのです。
しかしながら、昔は丸鋼でコンクリートとの付着が弱かったために、
異形鉄筋を使用して付着力を高めたという事です。
長々と書きましたが、人間も同じで弱いところは誰にでもあります。
それよりも強いところをもっともっと伸ばしていき、弱いところはみんなで補ってみんなで強くなりたいものです。
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