imaizumi blog
本日は、SE構法の供給元であるNCNさんに無理言って、
木材の防腐・防蟻加圧注入工場を見学させていただきました。
という事で、大阪市住之江区にあります兼松サステック株式会社さんへお邪魔させていただきました。
そもそも、防腐・防蟻加圧注入とは何ぞや。というところからなんですが、
木材に特別な処理を施すことで、腐朽菌やシロアリから木材を守る技術が『木材保存処理』と呼ばれ、
現在、木材保存処理は大きく分けて『表面処理』と『加圧注入処理』の2種類があります。
さらに、加圧注入処理には『湿式処理(水溶性)』と『乾式処理(油溶性)』の2つがあります。
今回の工場で見させていただいたのは、後者の乾式処理(油溶性)という訳です。
加圧注入処理は木材にむらなく薬剤注入ができるのが特徴で、処理装置内に木材を入れて
減圧・加圧処理を行ない、薬剤を注入する方法です。薬剤の木材に浸透する量が多く、ムラが少ない製品ができるため
木材の保存処理方法として世界的にも最も多く採用されています。
また、この方法は『日本工業規格JIS A 9002 木質材料の加圧式保存処理方法』に準じて行う信頼性の高いものです。
長々と書きましたが、良い処理方法だという事は解かりましたが、
何が何でも、実際にこの目で確かめたくて工場見学させていただきました。
湿式と違い、やはり水を使用しない為に工場内が綺麗。
土間もべとべとしていたり、汚れが目立つということがなく清潔な感じ。
材料に関しても、通常湿式処理の場合は注入処理後は多少なりとも寸法精度がくるうのに対して
乾式処理の場合は、処理前後で含水率が殆ど変化しない為に高い寸法精度での仕上がりとなります。
また、無色の薬剤を使用しており、処理後も木材の風合いをそのまま活かすことができます。
さらには、高い安全性もあります。低毒性の薬剤で、規制されている有害な重金属やVOCを含まないのです。
それらの信頼性もあり、大成建設さんが施工した国立競技場の木材は、こちらの工場(兼松サステック株式会社さん)で
AZN乾式加圧式木材保存処理を行なっています。
弊社の材料も安心できる工場にて
安心できる加圧式木材保存処理をおこなっていることがこの目で確認できました。
良い良いと口で言うのは簡単ですが、こうして実際に目で見て確認して初めてお客さんにお勧めできると思っています。
今回は、構造材の製造工場の院庄林業株式会社の黒瀬さんにもお越しいただき、貴重なお時間を頂戴した事
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
兼松サステックの佐藤課長ならびにNCNの岡さん、本当にありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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