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こんばんは。
本日は、建築とは少し違ったお話です。
皆さん、『グレートリセット』という言葉を聞いたことありますか?
より良い世界をもたらすために、私たちの社会と経済のあらゆる側面を見直し、刷新すること。
世界情勢の改善に取り組む国際機関である「世界経済フォーラム(WEF)」が、
2021年5月に開催するダボス会議のテーマを「グレート・リセット」にすると発表したことから、注目を集めている。
ダボス会議は世界経済フォーラムの年次総会であり、世界経済や環境問題など幅広いテーマで討議される内容は、各界から注目されている。
世界経済フォーラムがグレート・リセットの必要性を訴える理由としては、
新型コロナウイルスの感染拡大が経済成長、公的債務、雇用、人間の幸福に深刻な影響を及ぼしていること、
そして気候変動や格差の拡大といった社会問題が危機的状況にあることが挙げられる。
これらの危機からより良い世界を取り戻すためには、その場しのぎの措置ではなく、
まったく新しい経済社会システムを構築しなければならないという考えを表明している。
では何故、グレートリセットをするべきなのかを①「新型コロナウイルス感染症」②「雇用市場の変化」③「気候変動」の3つの視点で見ていくと、
①新型コロナウイルスの感染拡大による公衆衛生の危機、パンデミック(世界的大流行)がもたらした世界経済への影響が長引く中、
各国の政策立案者は当面の回復だけでなく、経済システムの変革に結び付けるためにこの機会を生かすことが求められている。
②コロナ禍で労働力の自動化へのシフトが加速し、2025年までに、15の産業と26の国で8,500万人の雇用が失われる可能性があると言われている。
この変化に対応し、労働力のニーズを満たすため、各国政府には労働法や社会保護などの見直しが求められている。
そして同時に、人間と機械による分業という新しい形態に適応した「未来の市場」では、
2025年までに9,700万以上の新たな雇用が生まれると考えられている。こういった雇用市場の変化に対応したカリキュラム整備を進めるべく、
政府は、教育カリキュラムの見直しを急ぐ必要がある。
さらに2025年までに、働く人の50%以上がリスキリング(再訓練)を必要とすると言われており、
データ分析やAI(人工知能)、機械学習など、需要の高いスキルへの投資を拡大し、失業中の人や失業リスクの高い人を対象とした、
アップスキリング(スキルの向上)の取り組みが各国で必要となることが予想される。
③近年、国土のおよそ4分の1が消失したオーストラリアの森林火災や、
ヨーロッパで発生した殺人的な熱波、日本を度々襲う豪雨や台風といった自然災害によって、
甚大な被害をもたらされ、多くの命と暮らしが奪われている。年々激しさを増す異常気象は、温暖化の弊害であり、
それに対する取り組みが世界で急務である。
温暖化抑制において重要な位置を占めるものの一つが、再生可能エネルギーへの移行である。
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、再生可能エネルギー業界で働く人は世界中で増え続けており、
最新のデータでは、現在の雇用者数は1100万人に達しているという。
現在、104の国と地域が非石炭電力供給のアライアンス(Powering Past Coal Alliance)に加盟しており、今後日本においても、再エネ市場の拡大が期待される。
そこで、日本の昔ながらの精神は今後、どのように『グレートリセット』活かされていくのかも世界的にも注目されているのではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くの人々がとった迅速かつ利他的な行いは、
世界により良い社会を構築する意志が存在することを示している。この潮流に乗って世界の状況を改善する際には、
日本に江戸時代からある「三方良し」の精神が重要なヒントになるかもしれない。
売り手よし、買い手よし、世間よしを意味する三方良しの精神は、ステークホルダー資本主義の考え方と合っており、
世界経済フォーラムの創設者であるクラウス・シュワブ氏もその重要性を示唆している。
グレート・リセットを実現するために取るべき行動には様々なものがあるが、日本も自国の強みを活かしながら協調的な努力をしていきたい。
IDEAS FOR GOOD 社会をもっとよくする世界のアイディアマガジン より抜粋
皆さんも、グレートリセットについて考えてみてください。
そんな kotori の軽トラ日記でした~
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