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こんばんは
唐突ですが、
「資産価値がある家」ってどんな家だと思いますか?
それは「住宅を資産化する」とは、いま住んでいる家に値段がつく
ということにほかなりません。
つまり、明確に言うと中古でも売れる家が「資産になる家」ということです。
そして、「資産になる家」であるには次のような要件を満たす必要があります。
・利用価値を維持できる住宅であること
・賃貸等で収益を得られる物件であること
・建築作品としての価値、骨董的価値があること
・品質等が客観的に表示され、瑕疵がないこと
・社会制度として、金融制度を持つことなど
まず、一番大きな問題が利用価値です。
住宅の場合、特に間取りが重要な要素になります。
家族構成、ライフスタイルなどはこの二〇年で大きく変わってきております。
ダイニングキッチンはリビングと一緒になってリビングダイニングキッチンとなり、
広さが二〇畳以上となりました。そしてオープンキッチンが主流となり、
壁際に据え付けてあったキッチンは部屋のなかに出てきました。
古い間取りは、いまの暮らしでは使いにくくなり、
中古住宅は住みにくいことになります。
収納もウォーク・イン・クローゼットになり、
昔のような押入れ型の収納は使いづらいものになりました。
最近のライフスタイルに合わせようとすれば、部屋を広く、
部屋数を少なくする必要が出てきました。
前述したリフォームできない木造住宅と
まったく反対のつくり方をする必要があります。
そこで、あらかじめ家の構造をどんな間取りにも対応できるようにつくっておく
というアイデアが登場した。「スケルトン&インフィル」です。
間取りを自由に変えられる住宅の豊かさも構造計算が大前提
「スケルトン&インフィル」とは、
建物を「スケルトン(構造体)」と「インフィル(内装・設備)」を
別々に分けて設計する考え方のことで、
略してSI(エスアイ)という。内外装・設備・間取りが干渉することのない
耐久性の高い構造体(骨組み)をつくることができれば、
自由に間取りの変更を行なうことができるようになります。
家族構成の変化などのライフスタイルの変化に合わせられる
長く暮らせる住宅をつくることができるから、
一〇〇年以上持つ良質な住宅ストックが形成できます。
地球環境にも負荷がかからないため、
都市再生機構がSIの技術開発を進めるなど近年関心が高まっています。
最近のマンションには、SI対応などと表示しているものも多くなってきた。
そこでマンションには多い考え方のSIがどうしてあまり住宅に普及していないかを
また次回お話ししようと思います。
豊橋市『石巻町の家2015』
2015.09.15
「豊田市 生駒町の家」お打合せ
2015.09.16