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フィンガージョイント

2019.11.16

こんばんは。

 

 

本日は、少し集成材についてのお話。

 

 

われわれがいつもSE構法で採用させていただいている材料(構造材)って

 

 

集成材で出来ているんですが、その集成材って一体なんだかご存知ですか?

 

 

先日、私は岡山県津山市にある集成材工場の院庄林業さんへ行ってまいりましたので

 

 

そこで撮ってきた写真を見ながら説明させていただいきます。

 

 

まず、集成材っていうものは、ラミナって呼ばれる細い材料を何枚も重ねて接着剤でくっつけて

 

 

厚みをもたせて作った材料の事です。

 

 

 

 

これがラミナ。

 

 

細長い板です。

 

 

 

 

これは、ラミナが山積みされた状態。

 

 

このラミナの精度が悪いと当然出来上がる集成材の寸法も正確ではありませんよね。

 

 

ですので、ラミナ一枚一枚を製作するのも大変大変。

 

 

 

 

原木から、

 

 

 

 

 

 

 

 

一枚一枚出来上がって、

 

 

 

 

今度は、この一枚一枚の精度を上げていきます。

 

 

まずは、含水率を測ります。

 

 

 

 

 

ここで規定値の15%を超えるものは落とされます。

 

 

再度、乾燥させるためです。

 

 

ココを通過できた材料は、次の測定に入ります。

 

 

 

 

このベルトコンベアの上を先程の材料(ラミナ)が通過します。

 

 

この先には、こちらの機械があり ↓

 

 

 

 

 

 

このラミナの厚み、巾などの細かな寸法の測定をします。

 

 

 

因みにこの材料は、厚みが30.64㎜,30.55㎜,30.60㎜で30.5㎜という規定値よりも0.14㎜と0.05㎜と0.1㎜の誤差があるということです。

 

 

いづれにしても、すごい精度ですね。

 

 

そしてこれらの検査を合格するとようやく、ラミナの接着工程へと進んでいくのです。

 

 

 

写真中央の指をさしている部分、見えますか?

 

 

ラミナが重なっています。この順番で接着するということです。

 

 

でこのベルトコンベアを通ると先に接着剤を塗る装置があり、

 

 

材料が通過したら塗られている状態となるわけです。

 

 

 

しかし、またここで検査です。

 

 

ベルトコンベアを通過した材料をカメラで撮影し、接着剤がもし塗布されていなかったら

 

 

↓ この機械で判別してラインが自動的に止まる仕組みになっています。

 

 

 

 

ここを通過したらいよいよ接着です。

 

 

 

 

 

材料が向かう先は圧着機です。

 

 

そして出てきた材料がこんな感じ。

 

 

 

 

分かるかな?

 

 

7層になってます。

 

 

そして接着剤がはみ出ているのがわかりますか。

 

 

この後、材料を正規の寸法にカットするのと同時にはみ出た接着剤の除去も行います。

 

 

 

 

これが出来上がった集成材です。

 

 

こんな話してると楽しくてついつい長くなってしまって、、、 笑。

 

 

長くなってしまったので今日のお題の『フィンガージョイント』についてはまた後日お話しします。 すみません、、、

 

 

そんな kotori の軽トラ日記でした~