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こんにちは
当時、どうしても使ってみたい衝動に駆られ
半ば実験的に採用してみた自邸の焼杉も、3年の月日が経過しました。
焼杉を用いた外壁は、主に西日本で古くから使われていた素材で
瀬戸内などの住居では、潮風による建物の劣化を抑えるため多く採用されていました。
(見た目は似ていますが、愛知県の佐久島では焼杉ではなく、表面にコールタールを塗って耐久性をもたせていますね。)
昔の大工さん曰く
『焼杉は100年持つ。』そうです。
昔ながらの製法では、杉板3枚を、まず3角形に括り、中に鉋屑などを入れて燃やし
その後ほどいて水中で冷やす、という割と面倒な工程で作られますが
最近では、表面をバーナーで炙っただけの物も出回っているそうです。
ただ、昔ながらの製法で作った方が炭化層が厚いので、耐久性は増します。
当初、『もしかしたら半年くらいで塗装が必要かな?』と考えていた外壁ですが
軒の出を深くしたおかげもあり、3年経過しても今のところ良好な状態を保っています。
比較的、日や雨に当たりやすい建物の横側(妻側)でもこんなカンジ。
お家のカタチや、使用する面を考えてあげれば
十分におすすめできる素材だと思います。