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こんにちは。
地震の被害で多く発生してしまうのが木造住宅の倒壊。
そしてこの住宅倒壊の要因で最も多いのが「柱のほぞ抜け」による倒壊です。
では、このほぞ抜けという現象を知っていますでしょうか?
身近で発生する可能性のあるこの柱のほぞ抜けですが
過去の被害住宅の住人もおそらく知らない人がほとんどだったのではないでしょうか。
そもそも「ほぞ」とは、木造軸組み工法に欠かせない工法で
基礎の上にある土台と柱を繋ぎ合わせている凹凸のことです。
土台にほぞ穴という穴があり、この穴に柱を上から差し込むことで固定します。
そしてほぞ抜けとは、地震の揺れの影響でこの穴から柱が抜けてしまう現象です。
通常このほぞは、震度5程度までの揺れの地震では柱等の軸組の力によって
衝撃が吸収されるので抜けてしまう事はないのですが
それより大きい地震や強い直下型の地震が来て真下から突き上げられてしまうと抜けてしまう可能性があります。
一度柱がほぞから抜けてしまうと、それまで水平に保たれていた家屋の重みが行き場をなくし
重心のずれたところからたちまち倒壊してしまいます。
kotoriで標準採用されているSE構法では
構造上主要な柱は、土台ではなく基礎底盤から伸びるボルトと強固に緊結された金物に
取り付けられます。
それにより、従来の木造軸組み工法と比較して、最大5倍の引き抜き耐力を実現し
地震による倒壊要因として最も多い、柱の引き抜けによる倒壊を防ぐことができます。