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リビングデザインセンターOZONEにて
行なわれた 横内敏人さんと堀部安嗣さんのトークイベントに
行ってまいりました。
それぞれのプロフィール紹介から始まり、今まで手掛けた物件の説明。
そして僕自身が一番興味深かった今後の建築家としての在り方。
等々、予定の二時間を大きく過ぎあっという間の三時間でした。
最近では若い建築家もすごいデザインで素晴らしい設計をされる中で、
僕自身、正直疑問に思う所も多かった。例えば、若手建築家がものすごく斬新で
目立つ、カッコイイ建物を設計したとする。
しかし、そこには現場での納まりなどかなりの無理が生じる。
若さからくる経験不足によって適切な納まりが指示出来ない事も多々あると思う。
しかしながら、現場は進む。
その結果、外観・見た目は素晴らしいが納まりが悪い、
構造に負荷がかかる事や、雨仕舞が悪いとか、最終的に建物には良くない事も起こり得ることとなる。
一方、横内さん、堀部さんはどうかというと、
自ら、細かな図面(施工図)を描きお施主さんや現場サイドへと伝達する。
長年の経験などからあらゆる納まりを知っているし、
自らがしっかりと図面なりスケッチを描くから把握されている。
そんな違いもよく理解できる今回の作品集刊行記念トークイベントでもあったと思います。
先日購入させていただいた作品集にもハッキリと納まりが載っていてかなり勉強させていただいています。
若手の建築家の方々の斬新さも良いですが、やはり横内さんや堀部さんのような
ベテランの建築家の方々の考え方が加わるとさらに日本の木造の住宅建築が良くなると思う。
トークイベントの最後には、しっかりと横内さんともお話することができ、
とても有意義な時間を過ごす事が出来ました。
僕の中で最近、自分よりもかなり若い方々が、デザイン性・斬新さに優れた住宅を建てる中で
湧いていた数々の疑問が今日、はっきりと解決しました。
横内さん、堀部さん、本日はありがとうございました。
11月21日(土)、22日(日)、23日(月) 「浜松市 三方原町の家 完成現場見学会」
2015.10.03
「豊橋市 石巻町の家2015」基礎
2015.10.05