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こんにちは
幾分、季節外れのテーマとなりますが。。。
今回は、『夏の日差し問題』について、考えていきたいと思います。
パッシブデザインをお家作りに活かす場合
軒の出(屋根の長さ)を長く設定することによって
角度の大きい夏の日差しを遮る。。。
というお話しは、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
確かにそれも有効な手法ではありますが
この場合、遮ることができるのは、『夏至』の『正午前後』の
日差しだけではないでしょうか。
夏至の南中高度(一番日が高く上った時の高度)は、およそ78°もありますが
夏至の15時頃の太陽の高度は、およそ50°となります。
さらに、まだまだ残暑で暑い9月頃では
南中時の高度でも、およそ60°。
15時頃では、35°ほどまで低くなります。
屋根の長さを多少長くしたくらいでは、ちょっとカバーしきれない。。。
長くすればするほど、室内は暗くなりやすいですし
冬場は逆に日射をなるべく取り込みたいので
あまり夏のことばかり考えるのもどうか、と思います。
軒の出を長くする以外の日射遮蔽の方法として
例えば、夏季は屋外に巨大なタープを設営する、とか
お庭に大きめの落葉樹を植える、とか
お家の配置を、真南から少しずらす、とか
他にもいろいろありますが
個人的にとても合理的だな、と思うのは
『外付け専用のブラインド(屋外に取り付けるブラインド)』です。
室内側に、カーテンやブラインドを取り付けるケースはよく見ますが
実は、日射は屋外で遮る方が、はるかに効率が良いです。
ブラインドなので、スラットの角度を調整すれば、一日中
日差しをコントロールできますし
ブラインド自体が熱せられてしまっても
屋外であれば影響はありません。
室内からの眺望を確保しつつ、外部からの視線を遮ることもできます。
室内に取り付けるタイプとくらべると、幾分、高価な品となるので
なかなかすべての窓に取り付けることは難しいですが
ケースによって、部分的に採用を考えても良いかも知れませんね。
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