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本日、初めてお会いしたお客様とのお打合せの中での印象的だったお話しです。
お客様は以前はドイツでお仕事をされていた方でした。
最近、日本で暮らすことになり、取り敢えずの住居として
賃貸の中古一軒家に引っ越し、その寒さに驚いた、とのことで
早く暖かいお家に住みたい、とおっしゃっていました。
断熱に関しては先進国として知られるドイツですが
ドイツやイギリス、スウェーデン、フランスといった諸外国には
実は国ごとに定められた『室温規制』という法律があり
たとえ賃貸住宅だとしても、最低室温は18~23℃でなければいけません。
「暖かい家は『人権』である。」という考えから
室温を18℃以上に保てない賃貸住宅には改修や閉鎖、場合によっては解体という厳しい命令を
下すこともできたり、寒い家に住んでいる人は保険料が高くなる仕組みになっているなど
住まいの寒さを社会全体のリスクとして捉えています。
世界的にも高齢化が問題視されている日本。
一日の多くを過ごす住宅の温熱環境は、社会問題として
もっと積極的に考えていかなければならないな。
と改めて考えさせられました。
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