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こんにちは。
今では住宅に当たり前に使われている『断熱材』ですが
どんな素材にしろ、実はメカニズムはどれも一緒です。
ガラス繊維やウレタンなどによって
熱の伝わりにくい微細な空気を閉じ込めることで
断熱をしています。
空気の層によって断熱材が効果を発揮するため
空気の層が厚い、つまり断熱材が厚いほど効果が高くなります。
なぜなら、含まれる空気の量が増えることにより熱の伝導を遅らせることができるからです。
空気断熱は、住宅などの暑さ、寒さ対策に非常に有効ですが
実は、空気の断熱性能だけでは対策できない熱もあります。
空気断熱で対策できる熱は、対流熱や伝導熱。
対策できない熱は太陽光線などによる放射熱(輻射熱)です。
熱の伝わり方にはこの3種類があり、放射熱(輻射熱)は空気断熱では対策することができません。
また、空気断熱で対策できる熱は熱全体の25%であり、残りの75%は放射熱(輻射熱)が占めています。
現代の住宅の断熱性能、UA値は空気断熱による数値であり
優秀な数値だったとしても必ずしも一年中快適に過ごせるとは限りません。
もちろん、UA値を小さくすることも重要ではありますが
『夏涼しく、冬あたたかい』を実現するためには
どうやら、それだけでは足りないようです。
続く。。。