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『速度』について考慮しない日本の断熱性能

2024.02.23

こんにちは。

 

 

 

建材の『熱伝導率』を元に計算される日本の断熱性能ですが

 

 

 

そもそも『熱伝導率』とは何かご存じでしょうか。

 

 

 

『熱伝導率(W/m・K)』は温度差に対する熱の伝わりやすさを測る単位です。

 

 

 

数値が低ければ低いほど、断熱材としては高性能と言われます。

 

 

 

ですが、『熱伝導率』での比較は、断熱材の『比熱』や『密度』は考慮されておらず

 

 

 

そのため、通す熱の『量』は比較できても、熱を通す『速度』を比較することはできません。

 

 

 

『熱伝導率』を『比熱×密度』で割った値を『熱拡散率』、または『温度伝導率』と呼びます。

 

 

 

『熱伝導率』と『熱拡散率(温度伝導率)』の違いは言葉では

 

 

 

なかなか分かり難いので、下のイメージ図で解説します。

 

 

 

出典:『私でもわかる学問』

 

 

 

イメージのように、細長い水槽が並んでいて左から水が入り

 

 

 

水槽の間の壁には穴があいていて隣の水槽に水が流れ込む水槽の列をイメージしてください。

 

 

 

流れてくる水の量が伝熱量(伝わる熱の量)に、水槽の水位の変化が温度の変化に対応します。

 

 

 

水槽の奥行きが比熱×密度に対応しますが、奥行きが深ければ水が貯まっても水位は変化しづらいですよね。

 

 

 

温度差が増えると伝わる熱の量も増えるように、水位の差が大きいと流れ込む水の量も増えます。

 

 

 

熱伝導率は温度差(温度勾配)に対しての熱の伝わりやすさなので

 

 

 

水槽で考えると水位差に対してどれだけ水が流れ込むか、つまり水槽の間の穴の数となります。

 

 

 

それに対して熱拡散率(温度伝導率)は熱伝導率を比熱×密度で割った値であり温度の伝わりやすさを表しているので

 

 

 

水槽であれば穴の大きさを水槽の奥行きで割った値であり水位の変わり易さを表しています。

 

 

 

穴が大きくても水槽の奥行きが深ければ水が多く流れ込んでも水位の変化が小さいので次の水槽へは流れ込みにくく

 

 

 

奥行きが浅ければ、少ない流量でも水位がすぐにあがるため次の水槽へ流れ込みやすく、水がより短い時間で遠くの水槽まで伝わるという事です。

 

 

 

つまり、『熱伝導率』が小さい断熱材でも、比熱や密度が小さければ早く熱を通してしまい

 

 

 

逆に『熱伝導率』の値がそこそこでも、大きな比熱や密度であれば長時間にわたって熱を通し難い

 

 

 

優秀な断熱材となる、という事です。

 

 

 

私達が標準採用している『ECOボード』は木質繊維を材料とした断熱材で

 

 

 

小さな熱伝導率と大きな比熱、密度を併せ持った優れた断熱材です。

 

 

 

3月9日(土)、10日(日)に豊橋市で開催される完成見学会の会場にも

 

 

 

やはり採用されているので、ご興味のある方はぜひ、お問合せください。

 

 

 

若干ではありますが、まだ予約枠には空きがございます。

 

 

 

橋市向草間町の家 予約制完成見学会 お問合せフォーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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