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こんにちは。
お家づくりを始める際には
クライアントのご要望について、事細かにヒアリングを行います。
その際、毎回の確認事項の一つとしてあるのが
『洗濯物をどこで干すのか?』です。
『共働きで、日中、家に誰もいないので部屋干しにしたい。』
『隣家に囲まれているので、バルコニーで干したい。』
『花粉症なので、中で干したい。』
『お日さまの香りが好きなので、外で気持ちよく干せるようにしたい。』
洗濯物一つとっても、様々な意見があります。
『お日さまの香り』について、少し前までは
『実はダニの死骸の匂い』だという俗説がささやかれていましたが
その香りの正体について、コペンハーゲン大学で化学について研究しているSilvia Puglieseさんが
真剣に研究、実験をしてくれました。
実験の結果、ダニのいないタオルを直射日光の下に干したところ
心地よい香りのもととなる有機化合物であるアルデヒドやケトンをはじめとして
香辛料のカルダモンに含まれるペンタナール
かんきつ系の香りのもとになるオクタナール
バラのような香りがするノナナールなどが放出されていたことが分かりました。
大気中のオゾンガスや日光によって、濡れたタオルに含まれていた物質が励起されると
香り成分の合成が促進される可能性が高いそうです。
最近はガス乾燥機が流行していますし
アレルギーや、プライバシーの観点から室内干しをされる方が増えていますが
時には、外で洗濯物を干すのも良いかもしれませんね。